【2022年最新】クラウドファンディングサイトをタイプ別に徹底比較!おすすめサイトは?

    site-comparison

    「クラウドファンディングにはどんな種類があるんだろう」

    「プラットフォームにも違いがあるのかな?」

    新しい資金調達の方法として注目を浴びているクラウドファンディングは、多様化も進んだことによって市場規模が拡大しています。

    そのためクラウドファンディングには、ニーズや目的に合わせてさまざまなプラットフォームが存在し、どのプラットフォームを利用するのがベストか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。

    当記事ではクラウドファンディングの基礎知識をつけた上で、

    1. 購入型と寄付型
    2. 融資(貸付)型
    3. 不動産投資型
    4. 株式投資型
    5. ファンド(事業投資)型

    これらタイプ別のクラウドファンディングサイト一覧を紹介します。

    また、クラウドファンディングをはじめて利用する方向けに、資金調達の仕組みなどの基礎知識に加えて、クラウドファンディングサイトを比較する際のポイントも紹介します。実行者と支援者のどちらにも参考になるよう解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。

    この記事を書いた人
    • クラウドファンディングページ制作歴7年目
    • 携わったプロジェクト数は80オーバー
    • ご相談件数は約250件以上
    • 累計支援金総額1.3億円、総支援者数1.7万人
    合同会社あおにの
    堀川です

    クラウドファンディングに挑戦
    記事に迷ったら上から準備お読みください

    1. クラウドファンディングの仕組みとは?を簡単に解説!
    2. クラウドファンディング市場規模!国内調査
    3. クラウドファンディングサイト比較!資金調達に成功するオススメは?
    4. クラウドファンディングサイトをタイプ別に徹底比較!おすすめサイトは?
    5. クラウドファンディングのメリットとは!【必見】失敗しないコツ7つ
    6. クラウドファンディングのデメリットを最小限にする方法とは?【徹底解説】
    7. クラウドファンディングは難しい?意味を理解しないと失敗する理由
    8. クラウドファンディングの成功例!プロジェクトを達成する極意
    9. クラウドファンディングのやり方とは?始め方のコツを10の方法で解説
    10. クラウドファンディングにコンサルタントは必要?選び方7つのポイント
    11. クラウドファンディングをビジネスで活用【注目】成功事例をまじえて解説!
    12. クラウドファンディングの見返りを学ぼう!タイプ別の仕組みから注意点まで
    13. クラウドファンディングのリターン(お返し)の相場は?ポイントを解説
    14. クラウドファンディングで商品を購入する方法【簡単・安全】
    15. クラウドファンディングの成功率を高める!失敗例から施策まで解説!
    16. クラウドファンディングページ作成!読みたくなる3つのコツ
    17. クラウドファンディングが達成しなかったら?【プロが教える】5つのリスクへの備え方
    18. 融資とクラウドファンディングの違い!知っておくべき資金調達
    19. クラウドファンディングでトラブルを回避するための基礎知識と具体事例
    目次

    クラウドファンディングサイトの基礎知識

    クラウドファンディングの仕組みを上手に活用すれば、自身の夢や新しい企業活動への挑戦を実現できます。一方で、利用する前にどのような仕組みか理解しておかなければなりません。

    サイトを比較の前にまずは、クラウドファンディングサイトを利用する際に知っておきたい基礎知識について解説します。

    資金調達の仕組み

    一般的な資金調達の方法といえば、銀行など金融機関からの借入(融資)やベンチャーキャピタルなどからの出資があげられます。それらとクラウドファンディングの違いは、プロジェクトを起案する実行者と、プロジェクトを応援する支援者によって構成されていることです。

    通常の融資とは違って資金調達のハードルが低いため、スモールビジネスやテストマーケティング、社会貢献事業なども手軽に始めることができます。

    投資タイプの種類

    クラウドファンディングは大きく投資型と非投資型のカテゴリに分かれており、投資タイプによって仕組みが若干異なります。投資型に分類されるクラウドファンディングは以下の4種類です。

    1. 融資(貸付)型
    2. 不動産投資型
    3. 株式投資型
    4. ファンド(事業投資)型

    投資型は利子や分配金などのリターンが発生するタイプのクラウドファンディングです。

    次に、非投資型に分類されるクラウドファンディングは以下の2種類です。

    1. 購入型
    2. 寄付型

    一般的に認知されているタイプはこの非投資型になりますが、利子や分配金といった金銭で保証されていない点が投資型とは違った特徴になります。

    クラウドファンディングサイトの一覧を比較する際のポイント

    クラウドファンディングサイトを利用する際には、比較するポイントを抑えておかなければなりません。なお、比較するポイントは実行者側と支援者側で異なるため注意しましょう。

    実行者側のポイント

    まず、実行者側でサイトを比較するポイントは「資金調達の実績」「手数料」「得意分野」の3点です。資金調達の実績が多く手数料の安いプラットフォームを選ぶことで、無理なくプロジェクトを開始できるでしょう。

    支援者側のポイント

    反対に支援者側で比較するポイントは「成約実績」「手数料」「投資額」です。成約実績が多く、手数料が低いプラットフォームは、利用する上でリスクを抑えることにつながります。また、投資型のクラウドファンディングを利用する場合には、最低投資額も重要なポイントになるため確認するのがオススメです。

    購入型・寄付型クラウドファンディングサイトの比較一覧

    購入型と寄付型のクラウドファンディングは人気が高いタイプです。サイトの数も非常に多く、比較するのは大変と感じている方も多いのではないでしょうか。

    そのような悩みの方にここからは、購入型・寄付型クラウドファンディングサイト一覧を一挙に紹介します。

    プラットフォームの情報は2022年1月に弊社独自で調べたものです。最新情報は各プラットフォームでご確認ください。

    CAMPFIRE

    CAMPFIRE(キャンプファイヤー)は、オールジャンル掲載可能な国内最大級の購入型および寄付型に対応したクラウドファンディングサイトです。

    なお、CAMPFIREグループでは、ジャンルに特化したクラウドファンディングサイトも運営しています。

    1. BOOSTER(若者向けプロジェクト多数)
    2. machi-ya(ガジェット特化)
    3. Good Morning(社会問題解決・社会貢献)
    種類購入型・寄付型
    手数料起案者:17%(手数料12% + 別途決済手数料5%)※税別※寄付型は9%
    支援者:1支援ごとに¥220(税込)
    成約資金総額540億円超
    累計プロジェクト数60,000件

    Makuake

    Makuake(マクアケ)は、サイバーエージェントの子会社である株式会社マクアケが運営する購入型クラウドファンディングサイトです。

    一部自治体と連携した寄付型(ふるさと納税型)のサービスも展開しています。

    CAMPFIREに次ぐ国内大手のクラウドファンディングサイトで、オールジャンルのプロジェクトが実行されており、親会社がサイバーエージェントのため集客力が強いのも特徴です。

    種類購入型・寄付型
    手数料起案者:20%(決済手数料5%、消費税含む)
    支援者:なし
    成約資金総額200億円超
    累計プロジェクト数10,000件

    MOTIONGALLERY

    MOTIONGALLERY(モーションギャラリー)は、クリエイターの資金調達に強いクラウドファンディングサイトです。

    映画、アート、写真、音楽、演劇、ダンス、アニメ、ゲームなど、クリエイティブなプロジェクトカテゴリが充実しています。

    アメリカのクラウドファウンディングサイト「Indiegogo」とも業務提携を結んでいるため、日本国内での活動はもちろんのこと、海外進出や国際プロジェクトを実施したいクリエイターの手助けにもなります。

    種類購入型
    手数料10%(決済手数料込み)※目標金額未達成の場合は20%(決済手数料込み)
    支援者:なし
    成約資金総額20億円
    累計プロジェクト数2,000件

    GREEN FUNDING

    GREEN FUNDING(グリーンファンディング)は、TSUTAYAや蔦屋書店を展開するCCCグループ(カルチュア・コンビニエンス・クラブ)の購入型クラウドファンディングサイトです。

    ガジェットや映画、出版に音楽など、多彩なジャンルのプロジェクトがサポートされています。2020年のプロジェクト成功率は87.7%と、非常に高い成功率を維持しているプラットフォームです。

    種類購入型
    手数料20%(決済手数料込み)
    支援者:なし
    成約資金総額61億円以上
    累計プロジェクト数2,100件

    READYFOR

    READYFOR(レディーフォー)は、日本で初めてクラウドファンディングのサービスを開始した購入型および寄付型のクラウドファンディングサイトです。

    累計で20,000件を超えるプロジェクトと、200億円を超える支援金実績がある国内最大手のプラットフォームです。

    特に地域創生や社会貢献ジャンルに強く、国際協力や医療・福祉、教育や街づくりなどのカテゴリが充実しているのが特徴です。

    種類購入型・寄付型
    手数料起案者:シンプルプラン12%(決済手数料込み、税別)、フルサポートプラン17%(決済手数料込み、税別)
    支援者:なし
    成約資金総額200億円超
    累計プロジェクト数20,000件

    ENjiNE

    ENjiNE(エンジン)は、株式会社Relicが運営する購入型のクラウドファンディングサイトです。

    家電やコスメ、ゲームなどの掲載カテゴリも豊富で、成功したプロジェクトの平均資金調達額は約200万円を超えています。

    プロジェクト成功率は80%を超えており、ENjiNEはLINEの公式パートナーのため、LINEユーザーにプロモーションを展開してリーチができ、日本経済新聞社の「未来ショッピング Powered by ENjiNE」にも同時掲載できます。

    種類購入型
    手数料起案者:20%(決済手数料別)
    成約資金総額
    累計プロジェクト数

    未来ショッピング(日経)

    未来ショッピングは、日本経済新聞社が運営している購入型クラウドファンディングサイトです。

    企業のイノベーション促進と地域活性をスローガンに掲げており、雑貨やガジェット、まちづくりなどさまざまなプロジェクトが展開されています。

    同社が運営している月間3,500万PVの「NIKKEI STYLE」と、月間5,200UBを誇る「日経電子版」にリーチができるほか、日経電子版会員データベースの約1,000万人に向けて告知や発信もできる宣伝力の強いプラットフォームです。

    種類購入型
    手数料起案者:20%(決済手数料別)
    ※EC型:10%(決済手数料別)
    成約資金総額
    累計プロジェクト数

    A-port(朝日新聞)

    A-port(エーポート)は、朝日新聞社が運営している購入型および寄付型に対応しているクラウドファンディングサイトです。

    660万部を発行する朝日新聞の幅広い読者にリーチができ、関連媒体にも掲載されるため、発信力が強いプラットフォームです。

    A-portのスタッフは朝日新聞社のさまざまな関連部署から集まっているため、プロジェクトの実行から魅力的な掲載文の編集などのサポートをしてくれます。

    種類購入型・寄付型
    手数料起案者:22%(決済手数料込、税込)または50,000円(55,000円税込)のいずれか高い金額
    成約資金総額
    累計プロジェクト数

    muevo

    muevo(ミュエボ)は、音楽関連に特化した購入型クラウドファンディングサイトです。

    シンガーソングライターのアルバム制作やMV制作など、音楽活動を支援するプロジェクトが多く掲載されています。

    ボーカロイド(VOCALOID)のライブプロジェクトやアイテム制作なども多く掲載されており、音楽関連のクリエイター支援に特化しているプラットフォームです。

    種類購入型
    手数料起案者:15%(決済手数料込)
    成約資金総額
    累計プロジェクト数

    ACT NOW

    ACT NOW(アクトナウ)は、地域活性化と自己実現をテーマに掲げた北海道発の購入型クラウドファンディングサイトです。

    北海道を始めとする、さまざまな地域のプロジェクトが掲載されています。

    プロジェクト掲載にかかる手数料が10%(決済手数料込、税別)と、一般的なクラウドファンディングサイトよりも低く抑えられているのが大きな特徴です。

    種類購入型
    手数料起案者:10%(決済手数料込、税別)
    成約資金総額
    累計プロジェクト数

    kibidango

    kibidango(きびだんご)は、2013年にサービスが開始された購入型クラウドファンディングサイトです。

    プロジェクトの成功率が80%以上と非常に高く、さまざまな分野に精通するプロがプロジェクトの実行をサポートしてくれます。

    国内最安値の手数料10%となっており、初めての方でも利用しやすいプラットフォームとなっています。また、GREEN FUNDINGとの同時開催もできるため、両プラットフォームのユーザーに訴求ができます。

    種類購入型
    手数料起案者:10%(楽天ペイ利⽤分は14%)
    成約資金総額
    累計プロジェクト数

    融資(貸付)型クラウドファンディングサイトの比較一覧

    投資タイプに分類される融資(貸付)型は、資産運用につながるクラウドファンディングです。注意する点として、元本が保証されていないため、元本割れのリスクも把握して利用しなければなりません。

    以上を踏まえた上で、ここからは融資(貸付)型には「どのようなクラウドファンディングサイトがあるのか」について紹介します。

    プラットフォームの情報は2022年1月に弊社独自で調べたものです。最新情報は各プラットフォームでご確認ください。

    Crowd Bank

    Crowd Bank(クラウドバンク)は、日本クラウド証券が2013年に運営開始した融資型クラウドファンディングサイトです。

    2021年12月時点での融資元本回収率は100%となっています。

    最低必要金額は1万円と少額から始められ、ファンドと投資額を決めたら予定された利息を待つだけ。特別な管理も必要なくマイペースに資産運用ができます。

    種類融資(貸付)型
    平均利回り6.80%
    最低投資額1万円
    累計応募金額約10億円

    Bankaers

    Bankaers(バンカーズ)は、株式会社バンカーズが運営する融資(貸付)型のクラウドファンディングサイトです。

    「その投資は、日本の未来へ」を哲学にしたプラットフォームを目指し、2020年12月から運営がスタートしています。

    ファンドはバンカーズ独自の5段階評価でリスク開示されており、出資後も継続してレポートが公開されます。1口あたり10,000円と少額出資ができるのも特徴と言えるでしょう。

    種類融資(貸付)型
    平均利回り1.94~3.92%
    最低投資額1万円
    累計応募金額約10億円

    Funds

    Funds(ファンズ)は、融資(貸付)型クラウドファンディングサイトです。

    各ファンドには事前に予定利回りと運用期間が決められているため、投資後は相場変動を気にする必要がありません。

    各ファンドに対する最低投資額は1円から投資可能になるため、ご自身の資産状況や投資目的に応じて決めることができます。

    種類融資(貸付)型
    平均利回り2.09%
    最低投資額1万円
    累計応募金額約163億円

    CAMPFIRE Owners

    CAMPFIRE Owners(キャンプファイヤーオーナーズ)は、CAMPFIRグループが運営している融資(貸付)型のクラウドファンディングサイトです。

    一口1万円から投資が可能で、高い利回りのファンドが多く取り扱われています。

    予定利回りも3.0%〜7.0%のファンドが多く、一度投資をしてしまえば運用期間が終了するまで値動きを気にする必要がありません。また、借り手側の細かい事業計画やインタビューも掲載されており、より借り手側を理解して投資ができるプラットフォームです。

    種類融資(貸付)型
    平均利回り3.0〜7.0%
    最低投資額1万円
    累計応募金額約14億円

    SAMURAI FUND

    SAMURAI FUND(サムライファンド)は、SAMURAI証券が運営する融資(貸付)型のクラウドファンディングサイトです。

    一口1万円からの少額投資も可能なため、気軽に投資を始めることができます。

    5%を超える高い利回りの投資商品が多く、日本保証の保証付きファンドも取り扱われているほか、運用期間も1ヶ月から14 ヶ月と幅広いのも特徴です。

    種類融資(貸付)型
    平均利回り3.75〜11.00%
    最低投資額1万円
    累計応募金額約61億円

    CROWD CREDIT

    CROWD CREDIT(クラウドクレジット)は、海外向け商品に特化している融資(貸付)型のクラウドファンディングサイトです。

    グローバルな資金の需要と供給を繋いでいるため、高い利回りの商品が多い傾向にあります。

    新興国や南米、欧州の企業や個人に対するファンドが多く、運用期間も7ヵ月から31ヵ月と比較的中長期スパンとなっています。なお、一部で貸付金元本の返済延期や分配および償還に遅延が発生しているファンドもあるため、ハイリスクな案件も一定数あるのも特徴と言えるでしょう。

    種類融資(貸付)型
    平均利回り5.10〜10.07%
    最低投資額1万円
    累計応募金額約416億円

    AG crowdfunding

    AG crowdfunding(エージークラウドファンディング)は、貸金業の実績が豊富なアイフルグループが運営している融資(貸付)型のクラウドファンディングサイトです。

    最低投資額も1万円から開始できるため、自分のスタイルに合わせた投資ができます。

    なお、運用されているファンドは、親会社であるアイフルのローン商品が中心となっています。加えて、運用期間も半年から1年以内と比較的短中期となるため、市況変動による影響は受けにくいでしょう。

    種類融資(貸付)型
    平均利回り1.38 %
    最低投資額1万円
    累計応募金額

    LENDEX

    LENDEX(レンデックス)は、不動産案件に特化した融資(貸付)型のクラウドファンディングサイトです。

    不動産の購入資金やリフォーム資金用途の案件となっており、最低投資額は2万円からとなっています。

    運用期間が12ヵ月以内と短期投資のファンドが中心となっており、7.50~10.00%と高い利回りの案件が多いです。

    種類融資(貸付)型
    平均利回り7.50~10.00%
    最低投資額2万円
    累計応募金額約190億円

    Pocket Funding

    Pocket Funding(ポケットファンディング)は、沖縄の不動産案件をメインに取り扱いしている融資(貸付)型のクラウドファンディングサイトです。

    一口1万円からの少額投資も可能なため、資産の状況に合わせて投資活動が行えます。

    不動産担保融資案件となるため、これまでの実績で貸し倒れもありません。また、保全力の高い軍用地案件など、沖縄ならではの特殊な投資商品もラインナップされているのが魅力のひとつと言えるでしょう。

    種類融資(貸付)型
    平均利回り3.20~6.00 %
    最低投資額1万円
    累計応募金額約38億円

    Funvest

    Funvest(ファンベスト)は、大和証券とクレディセゾンのグループ会社「Fintertech株式会社」が運営する融資(貸付)型のクラウドファンディングサイトです。

    東証一部上場企業の関連会社のため、ファンド発掘から運営および厳格な審査体制が特徴です。

    国内の案件だけではなく、海外案件も取り扱いしており分散投資が可能です。なお、返済リスクは低く抑えられているものの、利回りも2〜3%と若干低いのも特徴です。

    種類融資(貸付)型
    平均利回り2.25~3.00 %
    最低投資額
    累計応募金額

    不動産投資型クラウドファンディングサイトの比較一覧

    ソーシャルレンディング(いわゆる融資型)は、企業に貸し付けた金額の利息を投資家に還元する仕組みです。一方で、不動産投資型は、不動産投資を目的に資金を募り、家賃収入や売却益を元に配当するクラウドファンディングです。

    ここからは、新しい資産運用として注目されている不動産投資型クラウドファンディングサイトについて紹介します。

    プラットフォームの情報は2022年1月に弊社独自で調べたものです。最新情報は各プラットフォームでご確認ください。

    えんfunding

    えんfunding(エンファンディング)は、株式会社えんホールディングスが運営する不動産投資型クラウドファンディングサイトです。

    福岡で30年以上の実績がある総合不動産デベロッパーが運営しており、取り扱いファンドは人気のデザイナーズマンションが対象です。

    最低投資金額も一口1万円から手軽に始められるほか、5.0〜9.0%と高い利回りの案件が多い傾向にあります。

    種類不動産投資型
    平均利回り5.0~9.0 %
    最低投資額1口1万円
    累計応募金額

    大家どっとこむ

    大家どっとこむ(オオヤドットコム)は、株式会社グローベルスが運営している不動産投資型クラウドファンディングサイトです。

    少額投資も可能なほか、収益不動産の処分価値が担保されるため、元本割れリスクを低減できます。

    優先劣後構造となっており、運営者である株式会社グローベルスも収益不動産に出資しています。売却益などで元本を毀損するようなケースも劣後出資者であるグローベルスの出資金から補塡されるため、投資家の元本毀損リスクを抑えられるのは大きな特徴でしょう。

    種類不動産投資型
    平均利回り3.50~7.00 %
    最低投資額1口1万円
    累計応募金額約8.67億円

    CREAL

    CREAL(クリアル)は、「新しい時代の不動産投資」をコンセプトにしている不動産投資型クラウドファンディングサイトです。

    空室リスク対策でマスターリース契約を行うため賃料保証されています。

    時期によってさまざまではあるものの、マンションやホテル、学校に保育園など、取り扱いファンドの種類も豊富で、利回りは4.0%を超える投資案件が多いのも特徴と言えます。

    種類不動産投資型
    平均利回り3.00~8.00 %
    最低投資額1口1万円
    累計応募金額約141億円

    OwnersBook

    OwnersBook(オーナーズブック)は、東証マザーズ上場企業「ロードスターキャピタル株式会社」の100%子会社が運営する不動産投資型クラウドファンディングサイトです。

    なお、投資タイプは、ソーシャルレンディングの貸付型と不動産投資型にあたるエクイティ型の2タイプがあります。

    貸付型は融資に対する利息を配当原資にしており、1口1万円の少額投資が可能です。一方で、エクイティ型は賃料収入と売却益が配当原資となります。なお、最低投資金額は案件によって変動があるものの、1口50万円程度からの案件が多い傾向にあります。

    種類不動産投資型・融資(貸付)型
    平均利回り2.6~14.6 %
    最低投資額貸付型:1口1万円~
    エクイティ型:変動あり
    累計応募金額貸付型:約271億円
    エクイティ型:約5億円

    COZUCHI

    COZUCHI(コヅチ)は、LAETOLI株式会社が運営する不動産投資型クラウドファンディングサイトです。

    前進となる「WARASHIBE」から、2021年9月に全面リニューアルをして現在の名称に変更がされたサービスで、一口1万円からの少額投資も可能なため複数プロジェクトに分散投資もできます。

    プロジェクトもホテルやリゾート開発、一棟マンションに一棟ビルなど、さまざまな種類があり、投資スタイルに合わせて商品を選べます。利回りは3〜12%程度と、比較的高い利回りを確保できているのも大きな特徴と言えるでしょう。

    種類不動産投資型
    平均利回り3.0~12.0 %
    最低投資額1口1万円
    累計応募金額約59億円

    TECROWD

    TECROWD(テクラウド)は、一口10万円から始められる不動産投資型クラウドファンディングサイトです。

    国内外の不動産商品を取り扱っており、1号ファンドはモンゴルのウランバートルにあるオフィスビルが運用されています。

    新興国ならではの高い利回りの投資商品が多く、8%を超えるファンドも珍しくありません。なお、海外投資案件は、現地の金融機関と提携しているため、為替変動によるリスクも抑えられています。

    種類不動産投資型
    平均利回り7.0~11.0 %
    最低投資額1口10万円
    累計応募金額約10億円

    利回りくん

    利回りくん(りまわりくん)は、株式会社SYLAが運営する不動産投資型クラウドファンディングサイトです。

    社会貢献や地域創生をコンセプトに掲げており、不動産を通した応援投資ができます。

    空き家再生や保護犬・猫 共生型グループホームなど一般的な不動産商品ではなく、社会貢献に協力できる案件が多い傾向にあります。なお、一口1万円からの少額投資も可能なため、投資初心者も始めやすい環境は魅力のひとつでしょう。

    種類不動産投資型
    平均利回り3.0~5.71 %
    最低投資額1口1万円
    累計応募金額

    ぽちぽちFUNDING

    ぽちぽちFUNDING(ぽちぽちふぁんでぃんぐ)は、アイディ株式会社が運営する不動産投資型クラウドファンディングサイトです。

    最低投資金額が一口1万円、想定利回りも5%前後と高い水準の商品が多い傾向にあります。

    優先劣後システムが適用されるため、運用期間中や売却時の損失は劣後出資割合分まではアイディ株式会社が負担します。

    種類不動産投資型
    平均利回り5.0~5.5 %
    最低投資額1口1万円
    累計応募金額

    BATSUNAGU

    BATSUNAGU(バツナグ)は、株式会社リムズキャピタルが運営している不動産投資型クラウドファンディングサイトです。

    地方創生や地域活性化を目指しているため、取り扱いファンドの中には日本家屋や農地を利用した体験施設や古民家再生ファンドなど、地方の活性化につながる案件があります。

    1口1万円の投資ができるため、投資家は自分の裁量で気軽に不動産投資を始められます。利回りも5%以上の案件が多く、比較的高い利回りが期待できるでしょう。

    種類不動産投資型
    平均利回り5.0~7.0 %
    最低投資額1口1万円
    累計応募金額約0.76億円

    株式投資型クラウドファンディングサイトの比較一覧

    株式投資型クラウドファンディングは、非上場株式の発行で資金調達をする仕組みで、ベンチャー企業の未上場株に投資ができます。一方で、1社あたりの投資額が年間最大50万円と制限があるほか、上場株式の投資と比べてリスクが高い傾向にあります。

    基本的に​​IPOやM&Aでイグジットした際の利益を期待する投資形態になるため、この特性を理解しつつビジョンや目的に共感した企業を支援するようにしましょう。

    CAMPFIRE Angels

    CAMPFIRE Angels(キャンプファイヤーエンジェルス)は、CAMPFIREグループが運営する株式投資型クラウドファンディングサイトです。

    最低投資金額はプロジェクトによって変動があるものの、おおむね10万円程度から投資ができます。

    エンゼル税制の認定事業者となっており、エンジェル税制の優遇措置が受けられる適用案件も公開されています。また公開されているプロジェクトでは、企業のインタービュー動画なども掲載されており情報量も多く、投資判断のしやすい環境が特徴です。

    種類株式投資型
    手数料投資家:無料※振込手数料は自己負担
    事業者:3,000万円まで:20%(税別)
    3,000万円〜6,000万円まで:15%(税別)
    6,000万円超:10%(税別)
    最低投資額約10万円
    累計応募金額約2.2億円

    FUNDINNO

    FUNDINNO(ファンディーノ)は、日本で初めてできた株式投資型クラウドファンディングサイトです。

    株式投資型としては最も実績のある国内最大手のサイトで、これまでにもプロジェクトのイグジット実績もあります。

    カテゴリも豊富で、芸術に衣料やファッション、教育にIT、宇宙などさまざまな案件が公開されています。取引量も多く実績のあるサイトになるため、人気な案件は数分で募集が終わってしまうケースに注意してください。

    種類株式投資型
    手数料投資家:無料※振込手数料は自己負担
    事業者:初回20%(税別)
    2度目以降15%(税別)
    最低投資額約10万円
    累計応募金額約75.5億円

    Unicorn

    Unicorn(ユニコーン)は、東証マザーズに上場している株式会社ZUUの関連子会社が運営する株式投資型クラウドファンディングサイトです。

    AI技術を活用した案件が多く、アイデア豊富なスタートアップ企業に投資できます。

    株式の発行会社によって異なるものの、5万円程度から投資できる案件が多い傾向にあります。投資家審査による保有金融資産も「200万円」からとなるため、比較的低い金額設定なのも特徴です。

    種類株式投資型
    手数料投資家:無料※振込手数料は自己負担
    事業者:20%(税別)
    最低投資額約5万円
    累計応募金額約7.6億円

    イークラウド

    イークラウドは、イークラウド株式会社が運営する株式投資型クラウドファンディングサイトです。

    金融・IT・VCに精通したプロがベンチャー企業を厳選しており、大和証券グループと連携して事業運営を行っているため信頼度も高いと言えるでしょう。

    バイオに医療、飲食に地方創生など、さまざまなカテゴリで案件が分かれているため、気になる投資先を選ぶことができます。また、1件あたりの平均調達額は約3,400万円と、業界では最高水準のプラットフォームです。

    種類株式投資型
    手数料投資家:無料※振込手数料は自己負担
    事業者:5,000万円以下:20%(税別)
    5,000万円超:15%(税別)
    最低投資額約10万円
    累計応募金額約3.4億円

    AngelNavi

    AngelNavi(エンジェルナビ)は、エンジェルナビ株式会社が運営する株式投資型クラウドファンディングサイトです。

    同社は、SBIグループの子会社が運営していた「GEMSEE Equity」を譲り受け、2021年9月に「AngelNavi」と名称変更を行っています。

    なお、事業譲渡後の2022年2月時点では投資案件が公開されていないため、本格的なサービス開始とはなっていません。しかし、2021年12月には外資系証券会社のトップ・リサーチアナリストをパートナーにするなど、投資家の支援強化対策を図っているため、今後に期待のプラットフォームと言えます。

    種類株式投資型
    手数料投資家:無料※振込手数料は自己負担
    事業者:15%(税別)
    最低投資額
    累計応募金額

    ファンド(事業投資)型クラウドファンディングサイトの比較一覧

    ファンド型クラウドファンディングは「事業投資型」とも呼ばれており、特定の事業やサービス、プロジェクトに対して投資を行い、事業収益から投資家に分配をする仕組みです。

    事業者のアイデアやプロジェクトを直接応援できる仕組みのため、自らの投資方針に加えて共感の得られるプロジェクトを選べる点は大きな特徴です。

    ROCKET FUND

    ROCKET FUND(ロケットファンド)は、株式会社ロケットメイカーズが運営する事業投資型クラウドファンディングサイトです。

    掲載されるプロジェクトは、ファイナンスのプロフェッショナルによるアクティブな需要予測と販路開拓、そしてモニタリングで事業審査を行っています。

    なお、事業収益から分配金が発生するため、事業計画の達成度合いで分配や償還額が変動します。そのため、元本毀損リスクがある一方で、事業が成長すると大きなリターンが望めるのも大きな特徴と言えるでしょう。

    種類事業投資型
    手数料投資家:無料※振込手数料は自己負担
    事業者:−
    最低投資額10万円
    累計応募金額約0.1億円

    セキュリテ

    セキュリテは、ミュージックセキュリティーズ株式会社が運営するファンド型クラウドファンディングです。

    各地域で抱えている課題や問題を解決するための事業や、社会的な課題解決を図るための事業などが掲載されており、インパクト投資がメインとなります。

    ファンド審査ではSDGsも評価項目に加えられているほか、これまでの募集総額も100億円を超えている大規模プラットフォームです。

    種類事業投資型
    手数料投資家:8%(販売手数料)
    事業者:~500万円:60万円(組成・運営・監査手数料)
    501~1500万円:120万円(組成・運営・監査手数料)
    1501~3000万円:190万円(組成・運営・監査手数料)
    3001万円~:240万円(組成・運営・監査手数料)
    最低投資額約1万円
    累計応募金額約105億円

    Sony Bank GATE

    Sony Bank GATE(ソニーバンクゲート)は、ソニー銀行株式会社が運営するファンド型クラウドファンディングサイトです。

    東証1部上場企業のソニー銀行が取り扱い事業の審査とモニタリングを行うため、信頼度は高いプラットフォームです。

    注意点として、取引をする際にはソニー銀行の口座開設が必須となりますが、取引における投資家側の手数料は発生しません。また、各ファンドには株主優待のような「出資特典」が付いているのも特徴です。

    種類事業投資型
    手数料投資家:無料
    事業者:~500万円:60万円(組成・運営・監査手数料)
    501~1500万円:120万円(組成・運営・監査手数料)
    1501~3000万円:190万円(組成・運営・監査手数料)
    3001万円~:240万円(組成・運営・監査手数料)
    最低投資額5万円
    累計応募金額

    まとめ

    クラウドファンディングには、非投資型に分類される購入型と寄付型の2種類に加えて、投資型に分類される融資(貸付)型・不動産投資型・株式投資型・ファンド(事業投資型)があります。

    投資分類によってリターンや資金調達の仕組みが変わるため、利用する前に必ず確認しましょう。なお、​​クラウドファンディングサイトを比較する際には、利用手数料や資金調達の実績、得意分野なども考慮して比較するのがオススメです。

    『合同会社あおに』では、クラウドファンディングを実行したい企業のためにサポートもおこなっております。記事の内容についてより深く知りたい方へ、オンラインミーティングを実施しています。

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