皆さん、「マーケティング」を
どのように説明されますか?
Wikipediaには、
価値(顧客知覚価値)あるプロダクトを
提供するための活動・仕組みである、と書かれています。
引用元:マーケティング
他のサイトも調べてみると、
基本的には同じような説明となっています。
では、「価値ある」とは一体何を指すのでしょうか。
価値とは、
どれくらい大切か、
またどれくらい役に立つかという程度。
またその大切さ。ねうち。
とのことです。
ここには対象が書かれていませんが、
文面から「その人にとって」と捉えることができます。
つまり、価値とは自身が定義するのではなく、
相手側が定義することであると私は考えています。
まとめると、
マーケティングとは、
相手に対して価値あるプロダクトを
提供するための活動・仕組みである。
ここで大切なのは、
マーケティングには必ず価値に紐づく対象がおり、
その対象を忘れてはいけないということです。
では、対象とは誰を指すのか。
ここがマーケティングの一番難しいところではないか
と感じています。
手段が目的となってしまい、
いつのまに対象となる相手が不在のまま、
マーケティング活動をしてしまう。
そういった場合のマーケティングは、
効果が見込めず、計測もできず、成果もあがりません。
そのため、私は、
マーケティングにおける対象は
「たった一人のあの子」としています。
あの人、この人ではなく、
明確なたった一人を対象とし、
恋愛と同じくまずはその子だけのアプローチを考える。
「たった一人のあの子」だけに
プロダクトを提供するための活動・仕組みをつくっても
商売にならない!と思う方もいるでしょう。
確かにその通りかもしれません。
しかし、たった一人も振り返らないプロダクトにも関わらず
他の人が振り返るとは到底思えません。
それに加え、
たった一人しか反応がなければ、
それはビジネスではなく、
アートと考えるべきではないでしょうか。
私はマーケティングを、
価値あるプロダクトを提供するための活動・仕組みとしてに加えて、
まずは誰(相手)を深く知ることが重要ではないかと感じています。
「たった一人のあの子」アプローチは、
決して市場を狭めることではありません。
むしろ、鮮明なフォーカスを通じて、
より多くの人々に訴求する力を得ることができるのです。
例えば、Appleの初期のiPodは、
「1000曲をポケットに」というシンプルなコンセプトで、
音楽愛好家という明確なターゲットに向けて作られました。
しかし、そのフォーカスの結果、
幅広い層に支持される製品となったのです。
マーケティングの本質は、
単なる販売促進だけではありません。
それは、
特定の誰かの人生をより良くするための
価値創造の過程ではないでしょうか。
「たった一人のあの子」に真摯に向き合うことで、
ほんとうに意味のある製品やサービスを
生み出すことができると信じています。
皆さんも、
自分の事業や製品について考える際、
「誰のために」「どんな便益と独自性を」提供して
価値につながっているのか、
今一度振り返ってみてはいかがでしょうか。
私はマーケティングを、
価値あるプロダクトを提供するための活動・仕組みとしてに加えて、
まずは誰(相手)を深く知ることが
重要ではないかと感じています。