生成AIを活用したコミュニケーションデザイン!ChatGPT-4oとClaude Opusの実践例

    2024-05-15

    本文は少し長いので、時間や生成AIに興味がある方は読むと楽しいかも!
    ChatGPT-4o(オムニ(Omni))が発表されました。忙しい人は以下サイトを見ればOKです。

    また不定期にはなりますが、合同会社あおに代表の堀川が実践して感じたことをコラムにします。

    主に筆者が実践している「コミュニケーションデザイン」に関することになるため、コラムを通してコミュニケーションデザイン事業を知っていただければ幸いです。

    目次

    コミュニケーションデザインの重要性

    コミュニケーションデザインは顧客起点を軸にして「私は誰に何をどのように伝える」のフォーマットで要件整理を行います。

    要件整理とは想像以上に時間がかかるもので、ヒアリングから考えを理解し、考えに共通する部分を見つけ、そこから何が言えるかを具体的に落とし込む。

    つまり、具体→抽象→具体を繰り返していく作業です。

    要件整理と生成AIの役割

    コンサルタントが必要になるのは、具体⇔抽象の解像度を高めるためだと思っています。

    しかし、地方の中小企業では限られた資源を有効活用しなければならないため、要件整理に時間や費用をかける会社はあまりありません。

    この問題となる「時間と資源」は、生成AIによって解決されると筆者は考えています。

    実際の生成AI活用方法

    生成AIに関する新しい情報を追いかけたり、実際に実務として使っていると、いつの間にか筆者の良き相棒となっていました。

    説明だけだと楽しくないので、筆者が実際に行っている方法をお伝えします。

    ビジョンを考えるための質問

    2年前に中川政七商店でおこなわれた「ビジョン講座」から内容をお借りしています。

    ビジョンを策定するための材料として、「合議ではなく一人の熱い思い」というのがあります。ここでは詳細を説明しませんが、それを考えるとだけ覚えてください。

    質問の具体例

    その熱い思いを考えるために、

    1. 好きな小説・漫画・映画は何か
    2. 一番共感できるキャラクターは誰か
    3. 一番グッと来るシーンは何か

    上記の項目から、この人の中にある熱い思いは何かを考えます。

    具体→抽象→具体のプロセス

    1, 2, 3の具体的な情報(具体)から共通する熱い思い(抽象)を考え、言語化(具体)の流れです。

    ここで問題となるのは1, 2, 3の情報は書けても、抽象度=思考力がないと、熱い思いである言語にできない。言語にできなければ熱い思いも何か具体的にわからないとなります。

    具体例の紹介

    例えば、筆者の好きな映画はネバーエンディングストーリーです。主人公のバスチアンが少年アトレーユの冒険物語に没頭していき、ファンタジーの世界観溢れる作品です。

    共感するキャラクターはバスチアンです。いじめられっ子で自分に自信がない、でも本を読み進めて成長していくのが好きです。

    心に残るシーンは、アトレーユが空飛ぶ竜のファルコンに乗って大空を駆け抜けるところです。これらを通して、私の中にある熱い思いはなんでしょうか?

    ここから筆者の中にある熱い思いはなんだと思いますか?

    Thinking TIME !!

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    なにか見つかりましたでしょうか?難しくないですか?

    VUCA時代における思考力の重要性

    VUCA時代といわれ数年。先行きが見えない時代だからこそ、思考力は必要であり、物事を本質的に考えられる能力は特に重要だと思ってます。

    とはいえわからないものはわからない。誰かに助けを求めたい、ヒントになる情報があれば。でも資源をかけられないからどうしようもない。そんな状態が地方の現状ではないでしょうか。

    そのようなときに、生成AIを使えば客観的なヒントをくれます。生成AIをどのように思われているかわかりませんが、筆者は具体⇔抽象の解像度を上げる存在として活用してます。

    実際に生成AIに上記のような質問をすると、以下のように回答しました。

    ChatGPT-4oの生成文章

    「ネバーエンディングストーリー」におけるバスチアンへの共感や物語の象徴的なシーンから、あなたの中にある熱い思いを読み解くと、以下のような要素が浮かび上がってきます:
    成長と変化: バスチアンが物語を通じて成長していく姿に共感しているということは、自分自身の成長や変化を大切にしているということです。自己成長や新しい挑戦に対する強い意欲が感じられます。
    自己信頼: バスチアンは最初、自信がない少年ですが、物語を進める中で自信を持ち始めます。これは、自己信頼の大切さや自分自身を信じることへの強い思いを示しています。
    冒険心と想像力: アトレーユの冒険やファンタジーの世界観に引き込まれることは、冒険心や豊かな想像力を持っていることを示しています。新しい世界を探求し、未知のものに対する興味や興奮を感じることができるでしょう。
    勇気と克服: いじめられっ子のバスチアンが困難を乗り越える姿に共感していることは、困難や挑戦に立ち向かう勇気と、それを克服する力を大切にしていることを示しています。
    これらの要素は、あなたのコミュニケーションデザインやストーリーテリングのアプローチにも反映されているかもしれません。クライアントの成長や変化を支援し、自己信頼を高め、冒険心や勇気を引き出すストーリーを紡ぐことが、あなたの熱い思いの一部と言えるでしょう。

    また、Claude Opusに質問したところ、以下のように回答しました。

    Claude Opusの生成文章

    あなたの好きな映画「ネバーエンディングストーリー」への思いから、以下のような熱い思いが感じられます。

    現実逃避と想像力の大切さ:日常のつらさから逃れ、ファンタジーの世界に没頭することで、心の安らぎと自由を感じたいという思いがあるのではないでしょうか。想像力を駆使して別世界に浸ることは、精神的な癒しと成長の機会を与えてくれます。

    自己成長への憧れ:バスチアンのように、最初は自信がなくても、物語に触れることで徐々に成長していく過程に共感し、自分自身も同じように成長したいという強い思いがあるのかもしれません。

    自由と冒険への憧憬:ファルコンに乗って大空を駆け抜けるシーンに心を動かされたのは、自由に羽ばたき、未知なる冒険に挑戦したいという内なる欲求の表れかもしれません。現実の制約から解き放たれ、自分の可能性を試してみたいという熱い思いがあるのでしょう。

    勇気と希望の追求:困難な状況でも諦めずに前に進むアトレーユの姿に、勇気と希望を見出しているのかもしれません。自分も人生の困難に立ち向かい、夢を追い続ける勇気を持ちたいという思いが込められているのではないでしょうか。

    これらの熱い思いは、あなたの内面にある夢、希望、そして自己実現への強い欲求を反映しているのだと思います。現実世界の制約から一時的に解放され、想像力と冒険心を駆使して、自分自身の可能性を追求したいという思いが、この映画への共感につながっているのでしょう。

    自分の思いと生成AIの回答を比較

    いかがでしょうか。自分で考えた熱い思いと生成AIが考えた熱い思いを比べて見てください。解像度は高いでしょうか。

    また生成AIによっても解像度の表現は異なります。どちらがよいかはご自身で判断するしかないですが、筆者は圧倒的にClaudeの表現のほうが好きです。

    生成AIの活用のすすめ

    長々と書きここまで読んでくださっていたら幸いですが、生成AIは単なる質問をするツールとしていたらもったいないです。

    また書籍によく書かれている「プロンプト(特定の行動や反応を引き出すために与えられる刺激や指示)」が重要と思っていませんか。

    生成AIは具体⇄抽象の往復を得意としています。それを質問者の文脈に沿って活用し、対話を通じて実践知へと昇華させることが本質的な目的ともいえます。

    生成AIの位置づけ

    生成AIは万能ではなく、人間と一緒に歩み学んでいく存在です。このような理解をしていれば、要件整理に対する問題である「時間と資源」は解決されます。

    また要件整理の解像度が上がれば、効果的な施策にもつながっていきます。

    さいごに

    コミュニケーションデザイン事業とは、具体と抽象を繰り返して言語化し、顧客起点を軸にして「私は誰に何をどのように伝える」のフォーマットで要件整理を行っています。

    具体と抽象の言語化において、生成AIの客観的思考はとても参考になります。とくに一人法人や、社内に相談相手がいない地方の中小企業では重宝される存在ではないでしょうか。

    あおにメディアでは施策の情報共有を記事にしていましたが、今後は当記事のようなコラムも執筆していく予定です。

    また7月には、生成AIを活用した情報発信セミナーをいたします。ニュースでも発信するためご興味ある方は楽しみにしてください。

    では!

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