なごやハートステーションプロジェクトは、家庭に眠っている不用品のリユースや世界的に貴重になりつつある羽毛製品のリサイクル。それらの活動を通じて地域循環型の仕組みを拡げることを目的に、2020年に発足しました。
同時期にわたしも参加させていただき、この取組みをどのように広げていけばよいか話し合いました。
活動メンバーにはそれぞれお仕事があり、プロジェクトは社会貢献のひとつです。
そして、このプロジェクトは障がい者の利益にもなるような仕組みになっている。
わたしがビジョンを学んだ中川政七商店では、
「自己実現と社会活動、利益追求が重なり、軸になるものがビジョンである」と教わりました。
まさにこの活動は、活動メンバーが未来像に向かって進んでいたのです。
しかし、言語化されていない状態で、はたしてお互いの未来像が一致しているかが不安でした。
そして、その状態で制作物(ホームページやグラフィック、映像など)をつくる意味はあるのか。
まずやるべきことは「未来像」の言語化であり、活動メンバーが一致団結できるプロジェクトビジョンではないかと提案しました。
みんなで協議し考えたのが以下のプロジェクトビジョンです。
連携してこのプロジェクトを立ち上げたのは、異業種の3団体。
リユース・リサイクル事業を通じて循環型社会の実現を目指す「認定NPO法人中部リサイクル運動市民の会」、障がいのある方々と羽毛製品の解体事業に取り組む「社会福祉法人すぎな」、リサイクル羽毛と新毛の精製加工を行っている「河田フェザー株式会社」です。
市内の障がい者福祉施設等に設置する「ハートステーション」でおこなうリユース品・リサイクル資源の回収活動を通じて、あたたかな場所を創りたいという想いがプロジェクト名の由来です。
多くの人々が「障がい」という垣根を越えて交流を深めながら、ノーマライゼーション※や循環型社会をつくっていくことが私たちの目的です。
このプロジェクトで生み出された利益の一部は、ハートステーションを運営する障がい者福祉団体に配分し、障がいのある方々の工賃と生活の質の向上に寄与できればと考えています。
※障がいのある人も無い人も、互いに支えあい、地域でいきいきと豊かに暮らしていける社会を目指すこと
なごやハートステーション
もっと端的にまとめられたかもしれませんが、わたしはそこが重要ではないと思っています。
大切なのはプロのコピーライターのようにまとめることではなく、自分たちが理解できる言葉で進む未来像を共有すること。
共有できていない状態より、共有できた状態のほうが、なにをするにも成果は高くなると考えています。
また、今後の活動や制作物に悩んだとき、一旦原点にもどろう!となるのが、
「リユース・リサイクル活動で、あらゆる立場の人がお互いを認め合う地域循環型社会を創る」なのです。
プロジェクトビジョンを定めたおかげで、ホームページや制作物に一貫性が生まれ、また、これらを実際にどのように使用できるかのシュミレーションも考えられました。
メインバナーにある「わたしたちがつなぐバトン」も、プロジェクトビジョンを基準に思いついた言葉です。
もし制作物に一貫性がなく、なにかバラバラのように感じられているのであれば、
一旦原点にもどる言葉を探されてはいかがでしょうか。
なごやハートステーションのホームページは下記URLよりご覧ください。
https://nagoya-heartstation.jp/
制作物はこちら。
https://aoni.jp/work/nagoya-heartstation/
動画はこちら。
https://aoni.jp/work/pvm-nagoya-heartstation/
合同会社あおにが携わったプロモーション事例は下記からご覧ください。
https://aoni.jp/category/work/