自分好みの医師と房を選んで作る、”自分だけ”の念珠
いつもあなたのそばにいる。「京念珠」をレザーケースにしのばせて。
ご依頼内容:
企画制作一式(ディレクション・撮影・デザイン・コピーライティング)
お葬式や法事、お墓参りのときに手にする念珠(数珠)は、社会人のマナーとして、大人のたしなみとして持っておかなければならないもの。
その念珠との新しい付き合い方をご提案。
葬式や法事のような特別なときにだけ手にするものではなく、いつも懐にしのばせておく「お守り」として使ってもらえたら。大切な故人や脈々と生命を紡いできた先人に思いを馳せるきっかけとしてそばに置いてもらえたら——。
そんな想いから、クラウドファンディングに参加された山ノ内さんが実施したプロジェクトです。
プロジェクトについて
忘れたくない、人がいる。
忘れちゃいけない、事がある。
京念珠

持ち主の念が宿る念珠は“自分だけ”のもの。Makuakeでは特別に、念珠のパーツとなる石や房は、お好みの素材や色を自由に選べるようにされました。
また念珠は葬儀だけでなく普段から「お守り」として念珠を常に携帯することを想定し、念珠を入れるラウンドタイプのレザーケースを専用に開発。
山ノ内さんはレザー職人ですが、なぜ念珠のプロジェクトをしようとしたのか、そういったことを背景に記載しています。
制作の考え方
念珠のパーツとなる石や房を自由に選ぶことができるプロジェクト。
房の色は13種類、石は男性6種類、女性6種類、男女ともに70パターン以上の組み合わせを表現しなければいけません。
しかし70種類ものパターンを画像にするとページが画像で埋め尽くされわかりにくくなります。またいろんなパターンがあるといったイメージをもたせたいと思いがありました。
そこで石と房をGIF画像にし、上下で様々な数珠の組み合わせができあがる方法を考えました。


今回のポイント!
このように様々なパターンがある場合、どのように表現するかがポイントになります。一番簡単なのは画像を並べる方法ですが、1枚ずつ並べていくとプロジェクトページが長くなります。
しかし、1枚の画像に何パターンかの画像を並べると1枚1枚の画像が小さくなり、スマホでは見づらくなってしまいます。
どちらにもメリット・デメリットがありますが、GIFを使えばそれらが解消されることがあります。
ただしGIFはサーバーや表示に負荷をあたえることからプラットフォームによっては使用制限があります。その点は気をつけなければなりません。
まとめ
クラウドファンディングでは21人の方にご支援いただきました。
これは後になってわかったことですが、たくさんの選択肢がある方が支援者にはよいと考えて多種多様なパターンを提案しましたが、実は選択肢が多いと支援されにくいという傾向があります。
実際に念珠以外にもサイフを使って数種類の革から自由に選べるプロジェクトをしましたが、それも同じく支援が少なかったです。
また他にもこのような結果が生まれたプロジェクトがないかと探したところ、やはり選択肢が多いプロジェクトほど支援者が少ない傾向がありました。
したがって実行者がよかれと思い考えたリターンは、結果として支援者にとっては選びにくいとなることがあります。こういったことも理解してリターン設計をしましょう。