今年度から在籍する奈良商工会議所青年部。
青年部では年に1回、
中学生に向けたキャリアガイダンスを行っています。
今年度は私の事業である
コミュニケーションデザインを選んでいただきました。
コミュニケーションデザインの説明は
ホームページに詳細を書いていますが、情報が多く、
まだまだ私自身コミュニケーションが足りないと感じています。
そんな情報量が多いコミュニケーションデザインの説明を
中学生に向けて40分程度で説明しなければなりません。
これは困った…。
と、思う一方で、
「私は誰に何をどのように伝える」の練習にもなりました。
「私は」は、企業理念。
「誰に」は、中学生。
「何を」は、コミュニケーションデザイン事業。
今回の一番の難しいところは、「どのように伝える」。
ホームページに記載されている事業内容は
大人に向けた表現で考えているため、
そのまま中学生に伝えることはしてはいけない。
コミュニケーションデザインの情報ばかり伝えても、
中学生は興味をなくして話に飽きてしまう。
キャリアガイダンスは私だけでなく複数で行うため、
話に聞き飽きないように工夫してあげるべき。
Notionにキャリアガイダンスの概要をなぐり書きし、
それでも煮詰まってきたときは、生成AIを活用して構成を考える。
出来上がった初稿を妻に見せると、
「コミュニケーションの仕事をしているのに、
これで面白くなかったらコミュニケーションの
仕事をしていると言えないね」。
中学生を対象に内容を考えていたはずなのに、
生成AIとの議論から一方通行の話になっていた。
コミュニケーションは双方向のやり取りであり、
私のバリューとして
「相手との背丈に合わせて、エンパシーを繋ぐ」が大切。
生成AIによる初稿が一方通行の内容になったのも、
生成AIとのコミュニケーション不足が原因だったと改めて感じた。
誰かに何かを伝えたい。
伝えるではなく、伝わる表現にしなければ、
それはキャリアガイダンスではなく、ただの独り言。
妻の一言から、
初稿の問題点がたくさん浮き彫りになりました。
こういった失敗は誰にだって起こり得ること。
だからこそ、当たり前だと思っているコミュニケーションの方法を
立ち止まって考えてみる。
それが、コミュニケーションデザインのお仕事。
と、中学生に伝えたい言葉がでてきたのでした。
もし皆さんもコミュニケーションに悩んだときは、
当たり前を疑って俯瞰的な視点で考えてみてください。